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2009年5月25日 (月)

潅水

”水やり3年”と云われるように、的確な潅水作業は、植物の栽培を行なう上で、難しい作業の一つである。

初心者の方から受ける一番多い質問は、昔から水は何日置きに与えれば良いかという質問であるが、これほど答え難いものはない。また、初心者の方も最初に迎える”壁”であると思います。

セントポーリアの最適な潅水時期は、どうのように判断するか?

馴れて来ると、鉢を持ち上げてその重さでわかるのであるが、最初は戸惑われると思います。誰でも初めは、上手く行かないので頑張って頂きたい。

では、最適な時期とは何時であるか?これは用土が表面から1cm程の深さまで、乾いた時である。

それはセントポーリアの根が、細くて貧弱であるため完全に乾燥するのが好ましくないためである。

馴れない間は、直径1cmほどの鹿沼土1個を用土に埋めて、色の変化で判断するのと、わかり易いと思います。

その他、この潅水という”壁”をぐっと低くした給水方法があります。それは底面給水式で潅水する方法です。この底面給水式の潅水には、2つのやりかたがあり、ウィック式とテキサス式と呼ばれています。

ウィック式は、植え込み時に鉢と給水タンクの間に紐で結び、毛細管現象を利用して根腐れを起こさない程度の水分を根鉢に供給する方式である。

テキサス式は、鉢底に鉢の高さの1/3まで、ビーナスライト7号の層をつくり、ビーナスライトの毛細管現象を利用して、受け皿に溜めた水分を根鉢に供給する方式である。ウィック式より、給水回数は多くなるが、その度ごとに液肥の濃さや種類を変え易い、給水間隔をコントロールすることも出来る利点もあります。また、ビーナスライト7号の層は水分と同時に空気もあるという好条件を作りますので、根腐れを防げます。

ここまで読まれると、これらの栽培法は良いことばかりのようですが、植物が成長するためには、その他にも温度、湿度、光等も必要です。これらの物にも潅水と同じく、適量というものがありますが、潅水という”壁”を低くするという事は、潅水条件を一定に固定する事であり、その水量に合わせた成長をさせるために、温度、明るさ等のその他の諸条件の適量範囲は、鉢の乾き具合を確認しながら潅水する栽培の仕方より、狭くなりますので、注意が必要です。

セントポーリアの潅水にまつわる問題として、鉢の上方から水を与えた方が良いのか、下方から吸上げさせた方が良いのかという話があります。

一般的に植物に潅水する場合、鉢の上方から行なうのが一般的であります。これには植物の生態に関する事から、そうするのでありますが、理由はあまり知られていないように思います。

植物の根も呼吸しています。根は鉢の中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を出しています。そのため鉢土の中にも、新鮮な空気が必要になります。空気は用土が乾燥するときに、鉢の上面や下面から取り入れられたり、上方から多量の水分を見舞われる時に、古い空気が押し出される事により、交換されています。また、植物は、その根より酸を出し不溶性の物質を吸収している。この時に”塩(エン)”ができ、この塩を洗い流すために鉢の上方からの潅水が必要になります。

では、「なぜ受け皿から水分を補給させる方法があるのか?」と疑問に思われることでしょう。それは、セントポーリアの根が貧弱で水切れに弱い事と、上方からの潅水は用土を徐々に押し固めるため、空気を含み難くなって行くからです。上方からの潅水を行なっていても、適度な潅水と植え替えが行なえれば良いわけですが、それには”経験”が必要となるわけで、初心者の方や時間の節約には重宝する潅水法である。

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コメント

こんにちわ(^^)

テキサス、ウィック方式、どちらも数回に一回の割合で必ず上からの潅水が必要です。必要な理由はまさしく、「植物の根も呼吸しています」から始まるブロック部分です。そもそも、テキサス方式の基本が詳しく書かれていて日本にも紹介されているテキストはポーリン・バーソロミューさんが著されたものですが、これにも上からの潅水の事は明記されています。どういう経緯でこぼれおちてしまったのかはわかりませんが、テキサス、ウィック方式は上から水を与える必要がないと言う考えは、いつの間にか生まれてしまった都市伝説みたいなものだと捉えた方が栽培が上手になる近道だと思います。

私はセントポーリアは上からの潅水で育てています。
いろいろとずぼらな方法も試しましたが、やはり数が増えても一つずつ手に取って、様子を確認しながら水を与えることは、自分の下手さも、自分の気がつかなさも、花の具合や、ほんのちょっとした変化にも気がつく事が出来、その気がつく事が一番大切な事なんだといつも思って手入れをするようにしています。

しかし、まあ、ほんとにここまで慣れるまでにはなんと時間がかかる事か・・・。慣れても失敗は繰り返しますしねぇ・・・(^^;

投稿: 苗屋 | 2009年5月25日 (月) 18時50分

苗屋さん こんばんは^^
コメントありがとうございます♪
「バーソロミュー婦人のセントポーリア栽培法」は、セントポーリアを栽培する上で優れた著書ですよねぇ♪
「数回に一回の割合で必ず上からの潅水」が、「ろ過」と訳されている所が残念なような気がしますが^^;
塩や炭酸ガスを除去する「ろ過」は、重要ですね♪

私は15年以上かかったような・・・。
結局、温度・湿度・光量が自生地に近ければ、とても水気が好きな植物だと悟りました^^;

今後とも、よろしくお願いします^^

投稿: 安倍晴明 | 2009年5月25日 (月) 19時31分

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