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2009年6月12日 (金)

ネコブセンチュウ(ネマトーダ)

セントポーリアに寄生する害虫の中でも厄介なネコブセンチュウ(ネマトーダ)についてご紹介します。

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写真は、ネコブセンチュウに寄生された株です。根が著しく膨れているのがご覧頂けると思います。

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根茎(クラウン)に近いところのクローズアップ写真でありますが、細根にも大小の瘤があるのが観察できます。

筆者のこれまでの経験では、ネコブセンチュウに寄生されたままで、クラウンカットした地上部からの再生、葉挿し及びストーク挿し、いずれの再生株からも、再発し完治は不可能でした。

ネコブセンチュウの卵や幼虫は土中に有りますので、虫に運ばれたり土ほこりあるいは、栽培者の手により感染すると思われます。戸外に接する場所で栽培される場合は、完全に防ぐことは難しいと思われます。

そのため、いつ感染株が発生しても良いように、また感染が最小限で済むように1鉢づつ受け皿を使用し、葉挿しやストーク挿しも1鉢に1品種とするのが良いと思います。

セントポーリアに限らず、以前、この害虫に寄生された植物は、不治の病に犯されたも同然でしたが、「殺センチュウ剤」が出来た今日では、その植物種やセンチュウの種類によっては完治する事ができるようになりました。この種のネコブセンチュウを薬品で駆除するには、まずそのライフサイクルを知った上でないと成果が得られないと思います。

ネコブセンチュウは、土の中にある卵から孵化して、二期幼虫までの間を土の中で過ごし、植物の根に進入し寄生する。二期幼虫は植物組織の中で成長し、再び卵を土の中に放出するというライフサイクルを送ります。

殺センチュウ剤は、土の中に居るセンチュウに対して有効ですから、用土中のセンチュウを駆除し続けながら、植物組織に寄生するセンチュウの寿命が尽きるのを待つことになります。よって、一匹残らず駆除するには、長い時間が必要となります。

また、ネコブセンチュウを食べるバクテリアも、農業用として利用されてきていますので、そのうち家庭園芸用として使える日が訪れるかもしれません。

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コメント

連日の栽培法と病害虫のアップ本当にありがとうございます。私もネプチューンジュエルがネコブに侵されていてあきらめていました。が、殺線虫剤を投入してほったらかして(ずぼらなもので)置きましたが、どうも回復した様子で不思議に思っていました。かれこれ1年半ほどです。記事を読ませていただいて「もしや」と思っています。これから確認してみます。大変参考になりました。ありがとうございます。
ただし、今のところ、ネコブセンチュウの株は廃棄したほうが安全だと考えています。

投稿: すみれお | 2009年6月12日 (金) 19時12分

すみれおさん こんばんは^^
私も以前はずっと命を絶ってきましたが、他の株を守る為とはいえ申し訳なく思っていました。
しかしながら、治せる望みが出てきましたので、少しでも多くの品種を未来に残して行こうと思っているところです^^

投稿: 安倍晴明 | 2009年6月12日 (金) 22時16分

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